SWITCH 2.0 - 間取りのない家, 2019
SWITCH 2.0 - Flexible floor plan, 2019
大井町に施工中の21階高層マンションの基準階の一室のインテリアデザインである。
(写真はマンションギャラリーとして実現されたモックアップ)
近年の都内の地価と全国的な施工費の高騰の煽りを受け、新築される分譲マンションは狭小化が進み、コモディティ化したnLDKシステムは限界を迎えている。マンションデベロッパーは各社、狭小ながらも居住性は担保された新たな豊かさを持つ住宅のあり方を摸索している。
この計画は伊藤忠都市開発が手掛ける「クレヴィア大井町 THE RESIDENCE」において「間取りのない家」をテーマにした分譲マンションのインテリアプランを販売するという革新的な試みである。
DINKSを居住者像に想定した約45㎡のこの部屋はこの規模にしては少し広いリビングルームに大きな可動壁を持つ。洗面室に面した壁一面の棚や寝室の壁の開口部、可動壁によってプライベート性を確保しつつ、各窓から十分な採光がリビングルームに届くように1ルームの構成とした。可動壁はリビングの中央に据えられたダイニングテーブルを越えてスライドし、リビングルームの状況を変える。その都度、棚とリビングとの間の空間のサイズは決定され、洗面室とつながる家事室、リビングと仕切られた書斎、寝室とリビングの間の緩衝空間等住まうことの隙間に生まれた様々な機能を内包する。
(写真はマンションギャラリーとして実現されたモックアップ)
近年の都内の地価と全国的な施工費の高騰の煽りを受け、新築される分譲マンションは狭小化が進み、コモディティ化したnLDKシステムは限界を迎えている。マンションデベロッパーは各社、狭小ながらも居住性は担保された新たな豊かさを持つ住宅のあり方を摸索している。
この計画は伊藤忠都市開発が手掛ける「クレヴィア大井町 THE RESIDENCE」において「間取りのない家」をテーマにした分譲マンションのインテリアプランを販売するという革新的な試みである。
DINKSを居住者像に想定した約45㎡のこの部屋はこの規模にしては少し広いリビングルームに大きな可動壁を持つ。洗面室に面した壁一面の棚や寝室の壁の開口部、可動壁によってプライベート性を確保しつつ、各窓から十分な採光がリビングルームに届くように1ルームの構成とした。可動壁はリビングの中央に据えられたダイニングテーブルを越えてスライドし、リビングルームの状況を変える。その都度、棚とリビングとの間の空間のサイズは決定され、洗面室とつながる家事室、リビングと仕切られた書斎、寝室とリビングの間の緩衝空間等住まうことの隙間に生まれた様々な機能を内包する。
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Location
: 東京都品川区 -
Year
: 2019 -
Photographer
: 長谷川健太